クヨクヨ日記

シュワシュワのメモ

クヨクヨ

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はじめに

このブログの筆者こと、シュワシュワ(別名、クヨクヨ)は、第7回BぷよS級を終えて、多少の研究モチベーションが湧いた。そのため、モチベがあるうちに、筆者の使用する戦型である、デスタワーに関する研究メモを書き残すというのが、このブログの目的である。

デスタワーとは何か、横3タワーや端タワーとはどういうものかといった、初歩的なことについては、このブログに到達した人は既に知っていると思われるため、割愛する。書くのが面倒くさい。

基本的な用語などが知りたい場合は、古の動画やブログを漁ったり、S級の実況などから推測したりすると良いと思われる。

なお、このブログ内の用語は、一般的ではない可能性がある。「一般的に~と呼ばれている」と書いてあっても、一般に使われていない可能性があるので、悪しからず、ご了承いただきたい。

建築様式(効率様式・安定様式・速度様式)

第7回BぷよS級では、筆者のデスタワーの建築様式は速度派、速度型、速度志向、速度重視など、呼び方は色々あるが、安定よりも速度を重視した積み方であるとよく言われていた。では、そもそも速度重視とはどういうことだろうか。

・効率と速度

建築士達のデスタワーは、かつてはその塔の建築様式に応じて、速度派と効率派に分類されていたように思う。

私の記憶が正しければ、あまり良い例ではないかもしれないが、下図1-1のように、ちぎりを増やしてでも、相手より発火手数を早くし、先に致死量を送るというのが効率派の考えだったように思う。そして、下図1-2のようにちぎりを極端に減らし、効率を落として発火手数が遅くなってでも、相手より多くぷよを引き、先に致死量を送るというのが速度派の考えだったように思う。

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図 1-1. 効率派 図 1-2. 速度派

意外に思われるかもしれないが、この速度・効率の観点で言えば、筆者の理想のデスタワーは効率派である。筆者は発火手数を遅くするのは、よほどちぎりが多くなる場合などを除いて、良しとは思っていないのである。

では、なぜ筆者のデスタワーは速度派と言われているのか。それは、速度と効率ではなく、速度と安定でデスタワーが分類されるようになってきているからだと思う。

(筆者のデスタワーが速度・効率の観点で速度派だと他の建築士から見られている可能性もある。配信で速度に振ってると言われた時に、「これは普通では?」と思うことがあるので、その説が有力。)

・安定と速度

近年では、効率と速度という分類ではなく、安定と速度という分類に変わってきているように思う。

安定・速度の観点から見た安定志向と速度志向の違いは、これまたあまり良い例ではないかもしれないが、下図2-1、2-2のようなものがある。下図2-1のように、ちぎって緑を入れ、特定の色(緑)の早い遅いに関わらず、なるべくどんな配ぷよでも短い手数でタワーを組み切るというのが、安定志向の考えだと思う。これに対して、下図2-2のように、即座に緑を入れずにちぎりを回避する。そして、特定の色(緑)が遅かった場合に遅くなることは許容し、すぐに特定の色(緑)が引けた場合にちぎりを減らして速度有利を取るというのが、速度志向の考えだと思う。

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図 2-1. 安定志向 図 2-2. 速度志向

この安定志向と速度志向の観点で言えば、筆者は現在の建築士達の中では、比較的速度志向であるため、速度志向と言われているのだと考えている。

・建築様式のまとめ

デスタワーの建築様式は、時代により、初期デスタワー建築、盛期デスタワー建築、後期デスタワー建築に分類される。

盛期デスタワー建築は、発展した地域によって、2つの様式に大別される。

・効率建築:ちぎりを増やしてでも、相手より発火手数を小さくして、先に致死量を送る。

・速度建築:発火手数が大きくなってでも、ちぎりを減らし、相手より多くぷよを引いて、先に致死量を送る。後述する後期デスタワー建築の速度建築と区別するため、盛期速度建築と呼ばれることが多い。

後期デスタワー建築では、盛期デスタワー建築の2つの建築様式が複雑に混ざり、それぞれ異なる信仰を取り入れ発展し、新たに下記の2つの建築様式が生まれた。なお、これらは盛期デスタワー建築の様式が独自に発展したものではなく、それぞれ全く別の建築様式である点は、留意する必要がある。

・安定建築:どのような配ぷよが来ても、少ない手数で発火できるようにし、安定して早く致死量を送る。

・速度建築:一部の配ぷよで遅くなることを許容し、一部の配ぷよでちぎりを減らして安定志向より早く致死量を送る。盛期デスタワー建築の速度建築と区別するため、後期速度建築と呼ばれることが多い。

このように、デスタワー建築様式は、時代や信仰の違いによって、詳細に分類される。しかし、どの建築様式も共通して、勝率を高めようとした結果、生まれた建築様式である。また、速度建築でも、極端にちぎりを減らすと連結が確保できなかったり、連結する場所が作れなかったりする。そして、効率建築でも、極端にちぎってすべてのぷよを有効活用しようとすると、手を引くのが遅くなって4色致死の発火色が遅れたり、過剰な連結をしてしまったりする。そのため、極端に一つの建築様式を追求するのではなく、それぞれの建築様式の良いところを取り入れ、調和の美しい塔を建築することが大切である。

筆者のデスタワー建築ついてもまとめると、筆者は自身のデスタワー建築を盛期デスタワー建築では効率建築を、後期デスタワー建築では後期速度建築を、それぞれもう一方より少し強く取り入れた建築様式だと思っている。筆者の理想のデスタワー建築は、後期速度建築の特徴を持つ部分を数ヶ所入れ、合計で50%未満の確率の安定を捨てて、50%より大きい確率で速度有利を取れるようにして、なるべく少ない手数で発火する効率建築の特徴を取り入れたデスタワーである。

後期速度建築の美しさと醜さ

下図

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図 3. 後期速度建築の例

純化して、有利となる緑を引く確率の話。

主に5,6列目で耐えている手数だけ猶予がある話。

耐えていると思っていても、ちぎりが必要な形になったら不利な話。

6列目の底上げと後期速度建築の確率上昇の関連性の話。

具体例の話終了?

一部の苦手な配ぷよが極端に遅くなっても、ネクの色別の平均連鎖終了速度で安定志向に負けている状態で、勝率で上回れる話。

逆に、速度有利を取れる配ぷよが少なくて、安定志向に対して、一部では速度で勝るが、全体的に遅くなる場合は、勝率で下回る話。

高確率で速度有利が取れる手も、何度もやると気付かぬ内に不利になる確率が高くなる話。

基本的には安定志向で進めて、高確率で速度有利を取れる手があれば、1本の内に1,2手入れるのが良いのではないかという話。

(ぶっちゃけ速度志向か安定志向か筆者ではよく分からない手が多い件。)

上のようなことを画像を貼りつつ書こうと思っていたが、研究が進まないし、面倒なので、飛ばす。気が向いたら書く。

追記:可能なら、相手の形を見て、最終的な速度差が大きそうなら安定寄り、ほぼ同型など、速度差が小さそうなら確率的に有利となる速度寄りの手を入れるのが理想的だと思う。筆者にはできない。

相手が連鎖勢なら、筆者の理論は崩壊する。筆者の研究は基本的に対タワーを想定している。レートで当たる上位勢はタワー勢ばかりなので。筆者は上位連鎖勢との対戦経験がまるで足りていない。正直対タワー勢が一番やりやすい(勝てるとは言ってない)。ぶっちゃけ連鎖勢は苦手だ。理論値はタワーより遅いが、安定して早い連鎖に対して、安定寄りのタワーを組んで良いのかどうかさえ分からない。上手い潰しをされたら終わる。大きい単発でも終わる。筆者のタワーは非常に脆い。だが、タワー相手なら確率的に有利を取れるかもしれない。そのため、このブログはタワーで相手に勝つためのブログではなく、タワーでタワー勢に勝つためのブログであるとここで言っておく。

おわりに

これまでに、建築様式の種類や、後期速度建築の特徴について述べてきた。本ブログでは、建築様式の章で紹介した後期速度建築の「苦手な配ぷよがあってもいいから、確率で速度有利を取る」という思想の下、勝率が50%を超えるような建築を目指して研究する予定である。

実際には、1手1手を見ると、速度建築なのか安定建築なのかの判別がつかないような手が多い。また、対戦では、相手の建築士と序盤で塔の建て方が変わることも多く、得意な配ぷよや発火までの場合の数が多すぎて、どちらの方が勝率が高いのか判別するのが困難な場合がほとんどである。単純にこの置き方が高確率で速度有利を取れると言える場合はあまりないことが想定されるため、結局のところ、機械でも天才でもない筆者では、1手1手良し悪しを研究していくしかないのである。それゆえに、本ブログも1つ1つ苦手を埋めていくようなものになると思われる。(モチベが続かずに結局書かない可能性の方が高い。)